令和5年の特別講演会は、2023年9月10日(日)に開催され、講師には小谷順一郎先生(大阪歯科大学歯科麻酔学講座名誉教授)をお招きし、ホテル名古屋ガーデンパレスで行われました。講演のテーマは「明日の歯科インプラント医療に必要な手術時の全身管理-知らぬが仏になっていないか?」でした。
小谷順一郎先生は、本年3月に例会で短時間のご講演を行われました。その後、会員からのさらに詳細な内容について学びたいという要望が寄せられ、それに応えて今回の1日講演が実現しました。
小谷順一郎先生は麻酔学を専門とされており、現在多くの個人開業歯科医院で歯科麻酔科医としてのサポートを行われています。その経験から、「知らぬが仏になっていないか?」の演題にある通り、臨床家にとって馴染みの薄い、または見落としがちな ①歯科インプラント手術の全身管理、鎮静法の応用と問題点、②重大な偶発症であるアナフィラキシーの病態、診断、歯科医院での初期対応、他の偶発症との区別方法、③インプラント手術後の下歯槽神経やオトガイ神経障害など、についてご講演いただきました。